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ディエゴ・オルティス レチェルカータ&宗教曲《詩編、賛歌、サルヴェ・レジーナ》

〜マドリッド本『変奏論』レチェルカータ 楽譜出版記念(Edition Offenburg)〜



■日時
2014年 7月11日(金)19時開演 18時30分開場

■会場
日本福音ルーテル 東京教会 (新大久保)

■曲目     
無伴奏レチェルカータ 第2番              
ラ・スパーニャを定旋律とするレチェルカータ 第2,3,5番
詩編113 しもべたちよ、主をたたえよ Laudate pueri
賛歌   幸あれ、海の星 Ave maris stella
幸あれ、海の星 Ave maris stella を主題とする対旋律  
リチェルカーレ 第2番 (A.ヴィラールト)
栄えあれ、女王 Salve regina
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
シャンソン あまい想い出 Doulce memoire (P.サンドラン)
  レチェルカータ 第1,2番
マドリガーレ ある日夢見て un giorno dormendo (J.アルカデルト)
  ソプラノ声部のディミニューション
  カプリッチョ (V.ルッフォ)
テノーレ
パッサメッゾ・アンティーコ
 パッソ エ メッゾによるテノーレ (A.ヴァレンテ)
レチェルカータ第5番 
ロマネスカ
  パドヴァーナとガイヤルダ (A.ロッタ)        
 レチェルカータ第6番 
ガンバ(フォリーア)
   カプリッチョ(V.ルッフォ)
 レチェルカータ第4番 
   レチェルカータ第8番 
 わたしの足取りは Mes pas semez (A.ル・ロワ)

■出演
ソプラノ 鈴木美登里
カウンターテナー 上杉清仁
テノール 谷口洋介 及川豊 
バス 小笠原美敬
ヴィオラ・ダ・ガンバ 平尾雅子
リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバ 坂本龍右
ヴィオローネ 菅間周子
オルガン、チェンバロ、ギター 上尾直毅

■構成 
平尾雅子

■料金
一般 4500円  学生 2000円
AVANTI HomePageからチケットのご購入が出来ますので、どうぞご利用下さい。
チケットのお申し込み

■予約・お問い合せ
  【RMプロジェクト】 Tel. 045 913 1422 Fax 045 913 1170
    e-mail: rmpro.ticket@gmail.com
    e-mail: info@masakoahirao.net
  【アヴァンティ(予約のみ)】
    e-mail: avanti@avanti.gr.jp

■チケット扱い
東京古典楽器センター 03 3952 5515

■後援
  日本ヴィオラ・ダ・ガンバ協会
  日本イタリア古楽協会

日本ヴィオラ・ダ・ガンバ協会および日本イタリア古楽協会メンバーの方は、rmpro.ticket@gmail.com宛、演奏会名、協会名を明記の上お申し込みいただきますと、500円引きとなります。





 ディエゴ・オルティス Diego Ortizは、 1510年頃スペインのトレドに生まれ、イタリアのナポリ副王室礼拝堂で活躍した作曲家ですが、こんにちでは、1553年ローマで出版された『変奏論 Trattado de Glosas』の著者として有名です。第1部には16世紀の変奏法であるディミニューションのお手本が書かれ、第2部ではディミニューションを用いながらいかに対旋律を作るか、その模範例としてレセルカーダ(レチェルカータ)が掲げられています。
 この演奏会では、この他に副王室礼拝堂のために作曲された宗教曲、そしてまた同時代の作曲家による器楽曲も交え、みなさまを鬼才オルティスとその周辺の "美の世界" にお誘いしたいと思っています。  
  なお、演奏会当日、ドイツの楽譜出版社、オッフェンブルグ・エディションによるイタリア語版『変奏論』(スペイン国立図書館蔵)の新版、 D.Ortiz: RECERCATE が販売されます。 平尾雅子


レセルカーダRecercada とレチェルカータRecercata について

オルティスの作品というと、スペイン語のレセルカーダという名で知られています。『変奏論』は当時としては珍しくスペイン語とイタリア語の2カ国語で出版され、イタリア語ではレチェルカータ(現代イタリア語ではリチェルカータRICERCATA)といいますが、この名称は今日ほとんど目にすることがありません。というのは、次のような理由があるのです。
『変奏論』の原典は現在3冊残っており、1冊はスペイン語、2冊はイタリア語です。今まで現代譜やファクシミリの原本として用いられてきたのは、ベルリンの国立図書館蔵のスペイン語版とボローニャの市立音楽図書館蔵のイタリア語版で、このイタリア語版はおそらく当時の印刷屋の綴じ方ミスによる乱丁本のため、楽譜のところがほとんどスペイン語なのです。そのため、レセルカーダという名ばかりが有名になってしまったというわけです。
 今回、マドリッドの国立図書館に保管されている、正しく製本されたもう一冊のイタリア語版を原本とする現代譜が出版されることになり、レチェルカータの名が日の目を見ることになりました。